2025.05.26
EPS(発泡スチロール)の水平リサイクル方法についてご紹介いたします。
(粉砕混合方法)
EPS(発泡スチロール)の水平リサイクル方法についてご紹介いたします。
(粉砕混合方法)



EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)のひとつのリサイクル手法についてご紹介します。
EPSのリサイクル方法については、発泡スチロール協会(JEPSA)のHPに紹介されています。
EPS成形品の製造方法は、イ)原料EPSを予備発泡し(ロ)予備発泡粒子と呼びます)、金型などに充填してハ)成形します。→EPSの成型方法
今回ご紹介するリサイクルの方法は、成形品を“粉砕”し、この粉砕した“粉砕粒子”をロ)予備発泡粒子に一定量混ぜて成形する方法です。
この方法のメリットは、
・EPSからEPSへの水平リサイクルである。
・熱を使わないので比較的エネルギー効率が良い。です。
一方デメリットは、
・設備費用が必要(粉砕機、混合機及びサイロ・送粒ライン等の設備費)
・粉砕した“粉砕粒子”は二次発泡力が弱いので、多くを混入できない。です。
以下に二つの例を示します。
◇建材用途での実例
1)粉砕
粉砕機:現場で出た端材や回収した製品を粉砕します。
粉砕後、発生する“粉”を分離(除去)し、サイロに貯蔵します。
2)混合
↑サイロから空送しロ)予備発泡粒子と“粉砕粒子”を混合します。
混合後サイロへ送ります。
↑成型機近くで混合する方法もあります。
↓混合された発泡粒子
3)成形
↑成形された断熱建材
◇EPSフロートでの実例
1)粉砕
粉砕機:端材や回収した製品を粉砕します。

↑“粉”は纏めて(固めて)排出します。
↑粉砕の様子
2)混合
サイロからロ)予備発泡粒子と“粉砕粒子”を混合します。
3)成形
成形されたEPSフロート
↑外観はほとんど差がありません。