EPS断熱建材から溶出する土壌汚染物質に関する解説
EPSを使用する場合や使用後に発生する廃棄物は回収してマテリアルリサイクルをすることが理想ですが、他の材料の付着や汚染によりマテリアルリサイクルが適当でない場合もあるのが実態となっております。
その様な場合、当委員会では固形燃料化や燃焼による廃熱回収(サーマルリサイクル)をおすすめしております。
しかしながら、産業廃棄物として埋め立て処理される可能性もあることから、より安全にEPS建材をご使用いただくため土壌汚染に対する検討を続けてまいりました。その結果、2003年に施行された土壌汚染対策法に定められた「有害土壌汚染物質 環境省基準」(別表)を満たすことが確認されました。
EPS断熱材をご使用の際は検証済み原料を使用いただきますようお願い申し上げます。
検証方法
| 対象物質 | 試験方法 |
|---|---|
| 土壌汚染対策法に定める27物質 | 有害土壌汚染物質環境省基準における溶出試験 |
検証結果
| 原料製造メーカー | グレード名 |
|---|---|
| アキレス株式会社 | アキレススチレンビーズ |
| 株式会社カネカ | カネパール VF |
| 株式会社JSP | スチロダイア JFN |
| 積水化成品工業株式会社 | エスレンビーズ FDLV |
※ご使用になっている断熱材に関する詳細はメーカーにお問い合わせください。
検証により上記の原料を使用した建築用EPS断熱材は判断基準を満たすことが判明しました。
溶出量分析試驗結果
(単位mg/L)
| 分析項目 | 分析値 | 定量下限値 | 測定方法 |
|---|---|---|---|
| カドミウム、又はその化合物 | <0.001 | 0.001 | JIS K0102.55. |
| シアン化合物 | <0.01 | 0.01 | JIS K0102.38. |
| 有機リン化合物 | <0.1 | 0.1 | S49.9 環告64.付表1 |
| 鉛、又はその化合物 | <0.001 | 0.001 | JIS KO102.54. |
| 六価クロム化合物 | <0.0.2 | 0.0.2 | JIS K0102.65.2 |
| ヒ素、又はその化合物 | <0.001 | 0.001 | JIS KO102.61. |
| 水銀、又はその化合物 | <0.0005 | 0.0005 | S46.12 環告59. 付表1 |
| アルキル水銀化合物 | <0.0005 | 0.0005 | S46.12 環告59. 付表2 |
| PCB | <0.0005 | 0.0005 | S46.12 環告59. 付表3 |
| トリクロロエチレン | <0.001 | 0.001 | JIS KO125.5. |
| テトラクロロエチレン | <0.001 | 0.001 | JIS KO125.5. |
| 四塩化炭素 | <0.0001 | 0.0001 | JIS KO125.5. |
| ジクロロメタン | <0.001 | 0.001 | JIS KO125.5. |
| 1,2-ジクロロエタン | <0.0001 | 0.0001 | JIS KO125.5. |
| 1,1,1-トリクロロエタン | <0.001 | 0.001 | JIS KO125.5. |
| 1,1,2 -トリクロロエタン | <0.0001 | 0.0001 | JIS KO125.5. |
| 1,1 - ジクロロエチレン | <0.001 | 0.001 | JIS KO125.5. |
| シス-1,2-ジクロロエチレン | <0.001 | 0.001 | JIS KO125.5. |
| 1.3-ジクロロプロペン | <0.0001 | 0.0001 | JIS KO125.5. |
| チウラム | <0.0006 | 0.0006 | S46.12 環告59.付表4 |
| シマジン | <0.0003 | 0.0003 | S46.12 環告59.付表5 |
| チオベンカルブ | <0.002 | 0.002 | S46.12 環告59.付表5 |
| ベンゼン | <0.001 | 0.001 | JIS KO125.5. |
| セレン、又はその化合物 | <0.001 | 0.001 | JIS KO125.67. |
| フッ化物 | <0.01 | 0.01 | JIS KO125.34. |
| ホウ素 | <0.01 | 0.01 | JIS KO125.47. |
| 鋼、又はその化合物 | <0.02 | 0.02 | JIS KO125.52. |

